興信所の仕事

興信所のお仕事

興信所とは

「興信所」とはどのようなところでしょう。

すぐに思い浮かぶのは「テレビドラマに出てくる探偵事務所のように薄暗い事務所で、一匹狼の探偵が殺人事件を調査している」というような場面でしょうか。

実際はこのように殺人事件を扱う探偵というのはほとんどいません。

現在の興信所・探偵業者の多くの仕事は浮気調査や人探し、住所探しといった一見地味とも思える案件がほとんどなのです。

しかし、これは需要があるからこそのお話であり、世の中には浮気調査や人を探してほしいという人が沢山存在するということです。

相談員

興信所では、一般的な企業と同じようにまず顧客との窓口になる営業(相談員)と実務を行う調査員とに分かれます。

まずは営業担当がしっかりとした打ち合わせを行います。

この打ち合わせが下調べに繋がりますので、ここで細かい情報を聞き出せると案件の成功に繋がります。

実作業をする探偵については、浮気調査の場合は仕事の約8割は張り込みとなります。

事前に聞いた情報に基づいて、勤め先や、浮気現場となりそうな場所、浮気相手の自宅などを張り込みます。

短ければ半日ほどで証拠が掴めることもありますが、長ければ何日も張り込む事になる場合もあります。

浮気のタイミングに合わせた張り込みができると短い期間での調査が可能となります。

事前にどれだけの情報を収集できるかがカギになりますので、顧客から信頼できる情報をできるだけ多くもらうように心がけます。

もし、探偵や興信所に依頼される場合は、この情報量の有無によって調査の難易度も変わって来ることは理解しておいて下さい。

調査の難易度については調査料金にも反映してしまいますので、知っている限りの情報は提供した方が良いですよ。

興信所の探偵にしか出来ない仕事「浮気調査」

探偵の仕事に対するイメージとは皆さんどんなものでしょうか?

テレビやドラマで見る様な警察でも解けない謎を解く。そんなイメージをお持ちの方も少なからずおられるかもしれません。

しかし、残念ながら実際の探偵がそのような謎を解く事はまずありえず、もっと人間関係上のトラブルに関わることになります。

探偵に依頼される仕事で特に多いのはやはり「浮気調査」です。

浮気調査は張り込みや尾行などを中心とした地味な作業ですが、とても難しく専門的な技術や知識を必要とする依頼です。

家庭のパートナーや恋人に対して疑いを持ったまま暮らしていくのは辛いことでしょう。

実際には何も無かったとしても、疑い続けた心の為に関係が壊れてしまう事もあり得ます。

また、信じぬいた上に裏切られたとわかった時の心の痛手はとても悲しいものです。

そうならない為にも興信所にご相談してみてください。本当の事を知ってこそ1歩前に進めるはずです。

相談

但し、興信所の仕事には資格がいりません。専門の学校を卒業する必要も無いのです。その為、興信所によってそのレベルに差が出てしまう残念な現実があります。

また、実力が足りないのではなく、悪意を持った探偵も存在しますのでご注意下さい。

どのような仕事の依頼先にも善し悪しはあるものです。お客さんにいかに金を出させるか、というのが第一にくる興信所も見受けられます。

確かに興信所といっても営利目的の民間企業であるのは事実ですが、法外な調査料金を請求してくるところもあるのです。

宣伝力のある興信所は世間に名が知れるケースはありますが、超高額な料金設定ができるほど実力のある興信所はこの業界には存在しません。

なので、依頼するのにいきなり数百万を要求するような興信所にはお気を付けください。

そういった興信所は単に悪質なだけであり、また、金儲けに特化しすぎているのだと思います。

探偵・興信所の浮気調査の方法

探偵・興信所が最も多く依頼を受ける調査業務なのが浮気調査だと書きました。

古来より男女間の愛憎に関する問題は変わらず、源氏物語なども現代に置き換えれば、二股、三股、不倫のオンパレードといっても過言ではないでしょう。

愛する男女においての片方が別な異性と情交してしまう浮気行為。夫婦関係であれば不貞行為となります。

江戸時代までは男性社会と言われ、男性が浮気する行為はある程度、見逃されていましたが女性に対しては不義密通と言われ、死罪にも及ぶ大罪であったとも言われていました。

明治、大正、昭和と進み、女性の地位も向上し男性の浮気行為に対しても刑罰はないまでも民事としては離婚事由に取り上げられるまでに至り、そこで登場したのが探偵による「浮気調査」です。

この浮気調査は夫や妻の行動を尾行して状況を調べていきます。

尾行

何時に家や勤務先を出て、何時にどこで浮気相手と会い、その後、2人はどのような行動をしていたかを要所要所において分単位で記録していきます。

最終的にはどこで浮気相手と別れ、その後は尾行対象を浮気相手に切り替え、どこの家に帰宅、浮気相手を特定するまで突き止めるのが通常の浮気調査です。

昭和の時代までは妻から夫に対する浮気調査の依頼が殆どでしたが平成になってからは夫からの依頼による妻の浮気調査が増加、現代では妻の浮気調査も50%を超えているかもしれません。

探偵が実施する浮気調査は昔からのアナログ的な尾行、張り込みが主体です。

確かに車の尾行などではGPSを使った追跡装置などの開発が進み、見逃してしまう率も極端に低下、それなりの進歩はしていますが離婚調停や離婚裁判で証拠となる資料はどうしても尾行、張り込みが必要なのです。

これは写真やビデオに要所要所の状況を撮影していかなければならないからです。

ただ報告書に何時何分に浮気相手と会って、何時何分にホテルに入り、何時何分に出てきた等を記述しても意味がありません。

裏付ける写真や映像があって初めて証拠資料となるのです。

写真やビデオを撮影するには常に対象者のそばにいなければならず、必然的に尾行をしていかなければならないのです。

どんなに科学が進歩してももうしばらくはこのアナログ的な調査方法である尾行、張り込みをする浮気調査がまだまだ続きそうです。